地図の上の山


ソファーの国に行ってきた
座ったら
あり地獄のように
ずぶずぶと
ゆっくり沈んでいく
やわらかくて
ふんわりしている
肌触りのよいものの中に
落ちていく
あとはもう
ベルトコンベアーのように
ソファーの国に
黙って運ばれてゆくだけ
自分が
ゆっくり
ちいさくなっていく
ソファーの国へ
ようこそ