トレイントレイン走ってゆく


どうやら
まよったらしい
しなびたリンゴのそばを通り抜けながら
気付いた
銀河鉄道の夜のように
夜空に飛び立つ予定だった
向かっている方向は
まちがっていないとは思うのだが・・・
やっぱり
機関車でないとだめなのかなあ
電車では雰囲気がでないものなあ
こどもってどうしてぼくに手を振るのかなあ
それはそうと
この山は
白くてふかふかで
やわらかくて
きもち・・い・・い・なぁ・・・
そんなことを思いつつ
瓶の底
あひるのうえで
うとうと
ひとやすみ